★KAME's ROOM with ELS-02C★

エレクトーンのことをいっぱい書いています!

第457号「"疑似"なところも好き」

一般的に、エレクトーンでの演奏は原曲に沿う「再現性」がよく話題となります。「CDと全く同じ感じ!」「ホンモノみたいだ!」なんていう表現をよく聞きますね。ここでいう「ホンモノみたい」は、きっと原曲に忠実なフレーズ、パターンだと思うのですが、あえて「疑似」なところも僕は好きです。

●"だいたいこんな感じ"とアバウト!
 原曲と同じ!!・・・という風になるのは、プレイヤーにとっても爽快な気持ちですし、聴く方にとっても驚きの要素となると思います。ただ、これを求めるとなると右手、左手の演奏はもちろん、音色やリズム等可能な限り原曲と同じものが求められるんですよね。つまり、「こりゃ難しいのぅ・・・」となる可能性がグンと高くなります。逆に簡素に演奏すると、演奏する負担は楽になりますが、再現性は薄れ「いかにもドレミな演奏感」に聞こえやすくなります。

 この再現を求める難しさと、ドレミな演奏感な雰囲気の間をえぇがに埋めてくれる役割が「アカンパニメント」ではないでしょうか。このアカンパニメントは、演奏曲のジャンル、雰囲気、近い演奏パターンを左手のコード判別により自動的に奏でてくれる機能のことを指します。良く言えば「演奏サポート機能」そうでなければ「楽々自動伴奏」ともとれる諸刃的!?な機能なのですが、これがまたいいんですよね。

 当然ですが、音符の配列は無数に存在する為、エレクトーンに搭載されている自動伴奏パターンには限りがあります。よって、原曲と全く同じフレーズ、パターンは「偶然の一致」によらない限り、まず見当たることはありません。ただ、聞こえてくる音は、「あぁ、原曲ってこんな感じだな」という風に・・・まぁ縁の下の力持ちのごとく「ググッ」と押し上げてくれるのです。

 演奏は原曲と全く同じ音符で演奏するというポリシーを持つのもいいと思いますが、僕はこの「疑似的な」雰囲気も好きですね。左手で演奏ができないところは原曲に忠実なサポート演奏データをパソコン等で作成することも可能のようですが、エレクトーン内で完結できる機能を使って演奏するのも「エレクトーンらしさ」があって・・・好きです///

 原曲を聴いてギターのカッティングはこんな感じ・・・とおおざっぱに頭の中でイメージする。音楽のジャンルは「フォークソング」っぽい。・・・となると、リズムのジャンルは、「POPS」かな・・・細かなリズムジャンルは「フォーク」が付くリズムかな??・・・とたどっていくと、たいていそれらしいリズムに到達します。そして、そのリズムのアカンパニメントパターンを試聴して「あぁ、こんな感じっぽい」なパターンを選ぶ。

 この「っぽい」が好きなんじゃわ。全く同じじゃなくて、「っぽい」。これです。この「っぽい」がエレクトーンの中にはたくさん存在します。もちろん、一番は原曲と全く同じ音符をたどる演奏だと思いますが、その楽曲の雰囲気を作る要素を探す過程も楽しかったりします。思わぬリズムジャンルからパターンが使えたりすることも。例えば、派手派手ダンスな楽曲のアカンパニメントが実は「ラテン」なジャンルなところからもってきたりとか。意外な発見もあり、それをうまいこと組み込んで、雰囲気を作ったり。

●エレクトーンらしさ
 上記のように、「演奏による再現性」は、エレクトーンのスゴいところだと思います。この再現性を高めてくれる機能の一つ「アカンパニメント」は、補助的機能なものの僕は大好きな機能の一つです。鍵盤では表現が難しいカッティング、無機質的な複雑なパターンを繰り返し奏でてくれるフレーズがあったり、ハープのような美しいグリッサンドも挿入できたり・・・と、使い方によって、より原曲に近い雰囲気を作りだしてくれます。
 「原曲と同じなようだけど、やっぱりエレクトーンによる演奏なんだ」と、まぁおかしな表現ですが、「原曲聴きたけりゃCD聞けばいいじゃん」なんです‥が、そこをあえて「エレクトーンによる演奏で再現の挑戦」をする面白さ、考える楽しみが、エレクトーンにはあるんですよね。全く同じフレーズじゃないけど、これは使える!!!という、ある種「宝物探し」をしているような感覚がエレクトーンにはあるな、と感じます。

 まとまりがない文章になっちゃいましたが・・・結局はまぁ、原曲っぽいエレクトーン演奏が好き・・・っぽい☆