★KAME's ROOM with ELS-02C★

エレクトーンのことをいっぱい書いています!

第547号「リクエストに応えたくて…」

YouTubeに独自のエレクトーン動画作品を投稿して楽しんでいる今日ですが、エレクトーン動画に関して視聴頂いた皆さんからの感想をコメント欄に頂くことがあります。そして、もう一つ顕著な内容が「こんな曲をエレクトーン演奏で聴いてみたい」というリクエストです。今回はそのリクエストに応えるまでの内容です。

●そのリクエストに応えたい
 2019年9月現在、エレクトーン動画作品数は200本を超える程になりました。演奏ジャンルもアニメ、ゲーム、ボーカロイド、J-POP等々実に幅広いです。特にこのジャンルのみというこだわりも無く、エレクトーンの特性を可能な限り発揮した演奏動画を心がけています。その動画に対してのレスポンスがコメントですが、リクエストも多く頂きます。そのリクエストには特徴があります。それは大きくわけて以下2点であります。

①自分自身が知らない曲のリクエス
 世の中には無数の楽曲が存在し、今現在も生み出されています。僕自身が知っている曲にも限界があり、ましてエレクトーンで演奏可能な楽曲も限界があります。流行曲や、大ヒットアニメ等であれば楽譜の入手率も高いことから、演奏動画にもしやすいのですが、知らない曲のリクエストが多い点が挙げられます。

 リクエストに応えたいけれど、この曲知らないな…と少しでも感じてしまったら、無意識的に苦手意識が発生しやすく、遠慮がちになる面があります。しかし、コメントをしてくださった方にとっては何かしら思い入れのある曲だったり、興味関心のある曲であることは間違いないと思います。せっかくのリクエストだから応えたい…!!その気持ちの中で揺れ動いていることもあります。

②知っている曲だけど、所持楽譜がないリクエスト&楽譜化されていないリクエス
 そしてもう一つが、自分自身もその曲を知っているが、手持ち楽譜が無かったり、楽譜化されていない曲であることです。特にエレクトーン楽譜は、ピアノ譜と比較してもその楽曲数は限られており、エレクトーン譜になっていること自体珍しいです。圧倒的にピアノ譜が多いんですよね。そして、知っている曲だけどエレクトーンまたはピアノ譜にもされていない曲のリクエストも頂くことがあります。こうなると、更に作業期間は長くなる「楽譜起こし」というステップを踏むこととなります。

 以上のような項目から、リクエストに応えるという思いを僕自身が応えるにはこれらの問題を解決しなければ、実現には至らない場合が多いです。それだけ、楽譜化されている楽曲数は少なく、いかに大衆が知っている曲を優先して楽譜化されているかを実感しています。

●リクエストに応える方法とは…!?
 さぁどうしようか。一番手っ取り早い方法は、インターネットでまず検索することです。大手楽譜販売サイトで検索するとヒットすることがあります。これは大変助かります。エレクトーン譜があれば解決ですが…とりあえずメロディ譜、コードさえあればあとは何とかなります。でも…もしヒットしなかったら…!?ダメ元で、商品販売サイトで楽譜本検索をかけますが、ヒットしないことが多いです…あればラッキーですね。

 どんどん可能性は低くなりますが、それでも行動する意味はある…!!…ということで、向かうのは古本屋です。古本屋においては、数年前に販売され、絶版になった楽譜も見つけられたり、昭和~平成にかけての楽譜も見つけることができます。ほぼ"宝さがし"感覚にはなるものの、「あぁ!!あった!!」と、リクエスト曲の楽譜を見つけられることもあります。

 それでも見つからない場合は、究極の「楽譜起こし」からの作業が待っています。この方法は原曲を聴いて、音符を五線譜に起こすというものです。パソコンでの作業、手書きの作業があるかと思いますが…いずれにしても、楽譜があれば省略できる作業の為、それだけ時間を取られることとなります。

●その曲、僕弾きます!!
 上記のように、リクエストに応えるというのは、求めている曲を演奏するという作業のように思うかもしれませんが、僕の実際の作業は上記のステップを踏んでいることが多いです。しかしながら、リクエストの中には、以前古本屋で見かけたことのある曲だ…!!ということもあり(…まぁ売れてる可能性もあるのですが…)、時々フラリと立ち寄ってみて探したりもしています。

 一人だけのリクエストだと思ったら、また同じ曲を他の人からリクエストされたりしたこともありました。一人より、二人。二人より三人と同曲のリクエストを頂くと、「応えたい!!」という気持ちがより大きく発動する傾向があります。

 また、楽譜化されていない曲等をエレクトーンで演奏するということは、逆にチャンスでもあります。それは「他の人もエレクトーンで演奏していない可能性が高い」という点です。現段階で他の人が弾いていないのであれば、自分のエレ音源を求めてアクセスしてくれる人がいるかもしれません。そう思うと、「やってみよう!!」と意識付けになります。なぜ自分にリクエストがきたのか。もしこのリクエストに応えたらどんな反応があるか。それを想像するだけでも、ワクワクしませんか?

 また、リクエストに実際に応えた時の反応はそれだけ努力した分、反応が大きいこともあります。「リクエストに応えてくださりありがとうございました」「どうしてもエレクトーンで聴いてみたくて!」といった反応があると、とっても嬉しい気持ちになります。そして、誰もエレクトーンで弾いてない曲である程、アクセス数の伸びや、反応も顕著になる傾向があります。

 普段自分自身が好きな曲(偏った選曲)を演奏することが多いですが、リクエストに応えるというのは、普段活用頻度の低いエレクトーンの音であったり、リズム、エフェクト等も必然的にイジる事になるので、経験値の増加、新たな引き出しを作ることにもつながっていると実感しています。これからも、「へぇ!!こんな曲もあるんだ!!」という視聴者から頂いたきっかけを元に、リクエストに応えていけたらいいなと思います。