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エレクトーンのことをいっぱい書いています!

第422号「"耳コピし隊"活動報告」

昨年秋、ぐゆこさんの発案により生まれた「耳コピーを地道ながらも楽しみながら取り組もう」という趣旨の「耳コピし隊」。しかしながら、これといった具体的事案を見かけることが無い今日、この半年間で実際に行動に移した耳コピについてレポートしたいと思います。

●"弾きたい"から耳で聴きとる
 耳コピと一言にいっても、そう簡単なものではないと考えます。なぜなら原曲を聴きとり、採譜し、エレクトーンであればレジスト作成、リズム打ち込み、演奏・・・という段階を踏む必要があるからです。市販楽譜であればお金さえ払えばあとはデータ再生のみで演奏を楽しむことができますが、耳コピはそこに至るまでが大変な作業の連続です。"耳コピ=めんどくさい"の図式があるからこそ、敬遠しがちですが、逆にいえば楽譜化されていない楽曲を自力で演奏可能になるのです。弾きたい曲を自分で楽しむことができます。耳コピの原動力はまさにここにあると思います。

耳コピの実際
 実際に耳コピをすると、流して聴いていた原曲にいかにたくさんの情報が隠されているかを聴きとりにより分析ができます。音の高さ、使われている楽器、リズム、楽器の配置、カウンターメロディ等がそれです。

 エレクトーン変換では、それを3段譜に採譜していきます。メロディは比較的主役であることが多い為聴きとりやすいのですが、問題は伴奏パート。多数の楽器が一同に鳴っている為、混乱することが多いです。そういった時は、ベースの音を聞きとり、コード表により近いコードを探るという作業をしています。ある程度余裕ができると、「こだわり」が生じ、原曲に更に近づけたいという思いがわきます。そこで登場するのが、「カウンターメロディ」ですね。主役メロディを邪魔しない心地よい裏メロディを主に左手パートで担当させます。

 僕は採譜する場合は、市販の手書きエレ5線譜を使用しています。メリットとしては、ダイレクトに音符を書けること。自分流で省略や記譜も可。また5線譜も安価であるという点です。デメリットとしては、市販譜のように整然とした印字音符では無い点や、音価を考えないと、4分の4拍子なのに、1小節に5拍といったことしやすいんですよね。このあたりも耳コピあるあるではないでしょうか。

 記譜が完了したら、あとはレジスト作成に移ります。音色設定、リズム設定、その他エフェクト設定などです。これらも全て原曲に近いアレンジであれば何度も聞きなおしながら設定していきます。探すのがめんどくさいと感じるのであればそれまで。本当に弾きたいのであれば、エレクトーンによる再現率の高さが「嬉しさ」に変化しています。ここがめっちゃなんともいえない快感///さらに、パンやリバーブによる音の立体化をさせると「こだわり」が出てきます。

●実績
 上記のような過程を経た実際の作品としては、昨年はYouTubeに投稿したSEKAI NO OWARI「炎の戦士」、ゲーム音楽「One and Only」や「YouTubeテーマソング」がそれにあたります。なかでも、ゲーム音楽は楽譜化されているものも少なく、大半が耳コピによるものです(「マリオカート8メドレー」「モンストメドレー」「パズドラBGM」など!!)。
 一番の醍醐味はやはり、エレクトーンによるゲーム音楽を演奏することで、ゲームの世界観を音楽により再現するヤバさ!!にあると思います。マリオをエレクトーンで弾ける!!これがどんなに楽しみなことか!本来のゲームより、その音楽に興味を持つことも!!エレクトーンによるゲーム音楽の再現は僕にとっても興味深く、今後も探検したい分野の一つでもあります。

●今後の活動方針
 今後の活動方針としては、今年秋に開催予定である「エレクトーン聴内会2017」でも、市販化されている楽譜に依存しない耳コピによるエレクトーン演奏チャレンジであります。原曲を耳で聴きとり、楽譜から動画完成に至るまで自力によるチャレンジに興味があります。膨大な時間がかかる作業ではありますが、コツコツと積み重ねて自分らしいエレクトーン動画を作ることが目標です。エレチョ2017楽しみじゃわ。