第279号「"エレホイ2015"みんなの原曲聴いてみた⑨」

エレホイ2015まであと2週間となりました。みんなの原曲を聴きつつ、本番は刻一刻と迫ってきています。さて今回で9回目となりましたが、どんな曲が流れるのかな？選曲しましたのは、エレホイシリーズにも多数ご参加のLayさん選曲のこの曲です。

●トラック9…「I was Born for This/風の旅ビト」

　風の旅人は2012年に発売されたプレイステーション3用ソフト。wikipediaによると、舞台はどこまでも広がる砂の世界で、プレイヤーはクローク風の外套をまとった「旅ビト」を操作して先に進んでいく。文字や言葉による直接的な情報やコミュニケーションを排し、美しいビジュアルと演出だけで世界観を表現する独特な作風が特徴、とありました。
　実際にプレイ画面を見てみると、マリオやドンキーコングなアニメーションタッチ、コミックタッチなイラストではなく絵画的な滑らかさをもった画風が特徴的だと思いました。また、キャラクターも布をかぶって顔がわからんのです。

　そんなゲームを盛り上げる今回の楽曲「I was Born for This」をさっそく聞いてみました。なんと歌詞が日本語ではありませんでした。何を歌っとのるかすぐにはわからんでしたが、鎮魂歌のような落ち着きを十分にもった曲でした。女性ボーカルで、伴奏はメインはハープ、ストリングス、ベースはポン…ポン…と低音が響くアップライトベース風。透き通る声で歌われるイメージはまるでホントに旅をしているかのよう。時にさまよい、これから先のわからぬ冒険に決意、不安が入り交ざったような…そんな独特な曲調に聞こえます。

　さて、この楽曲を今回Layさんがエレクトーンで演奏されます。ハープやストリングスといった弦楽器はもちろんエレクトーンに搭載済み。また、楽器特有のサウンドの震え、微妙なアーティキュレーションに特に注力されていらっしゃるLayさん。まさにこの楽曲にはエレクトーンのタッチ機能を十分活かした演奏をされるのではないでしょうか。鍵盤の水平の揺れを感知、音として表現する「ホリゾンタルタッチ」も出てきそうですね。エレホイ2015ではそういった「揺らぎ」をもった心地よい音楽を届けてもらえそうですね。