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第278号「"エレホイ2015"みんなの原曲聴いてみた⑧」

マリオシリーズの楽曲演奏と並んで人気のあるタイトルは「ファイナルファンタジー」もそうでないでしょうか。90年代から続く人気ソフトであり、ゲームを盛り上げるBGMもエレクトーン曲集としても度々出版されています。もちろん、エレホイシリーズでも選曲される演奏者もおられ、エレホイ2015に於いても、演奏を楽しめることができるようです!

●トラック8…「妖星乱舞 第4楽章/FINAL FANTASY6」 ~演奏者:T.Tさん~

 ファイナルファンタジー6…1994年にスクェアからスーパーファミコンソフトとして発売。wikipediaによりますと、スーパーファミコン向けとしては最後のタイトルであり、過去のシリーズでは戦闘手段のひとつでしかなかった「魔法」の概念をストーリーの中心に持ち込んでいる。この手法は後のファイナルファンタジーシリーズにも引き継がれている。楽曲担当は、植松伸夫氏。1994年当時のエレクトーンは、EL-90シリーズが現行機種ですね。EL-30,50,90を愛用されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 昨年、インパクトのあった「およげ!たいやきくん」のロマサガ風アレンジで僕の中では一気に、T.Tさんといえば、スクウェア・エニックスソングアレンジの帝王ともいえるぐらいセンスの光る演奏者という印象が強くなりました。今回の選曲もその流れにまさにのっかった路線とも感じ、昨年の感動の期待が膨らみます。

 今回選択されたのは、「妖星乱舞 第4楽章」。調べてみますと、ラストバトルで流れるBGMだそうで、大きく4つの楽章に分類。その中の一つがこの曲とありました。ラスボスである、ケフカとの闘いの時に流れる曲、「予兆(BGM名)」の冒頭部分が流れる。オリジナル曲としては18分にも及び超大作の作品ともありました。とても長いんですねぇ!

 そういった概要をふむふむと一読し、早速再生してみましょう。原曲がスーパーファミコンでの再生ということで音源もそれらしい音源で再生されました。最初聴いた時は、「ん?ギターのチューニング??」とふと思う。音階が途中までそれらしき音でした。荘厳なチャーチオルガン風サウンド。ずっと聞いていくと、「これぞファイナルファンタジー」と彷彿させるロック風オルガンで曲は進んでいきます。ただし、変拍子が採用されておりそのめまぐるしく変化する拍子になかなかついていけませんでした。アドリブとも思えるようなその奇妙なフレーズの連続はまさにボス戦にふさわしい緊張感を持った曲に聞こえます。淡々と打ち込まれたリズム、それに縦にそろうオルガン。まるで一つの映画を鑑賞している雰囲気を持っているね。

 エレクトーンでの再現はいったいどうなる⁉個人的に気になるのは、変拍子のリズムの打ち込みは大変ではなかったかな?そして、高度な技術を必要とするようなメロディを鍵盤で表すの難しくなかったかな…??とおせっかいな心配を抱く。でも、過去にエレホイに出演されたことのあるT.Tさんであれば。攻略されていることだろうと本番を楽しみにしているのでした。