★KAME's ROOM with ELS-02C★

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第272号「"エレホイ2015"みんなの原曲聴いてみた②」

昨日に引き続き、今回のエレホイ2015で演奏される原曲を聴いていきましょう。エレクトーンで再現される楽曲に耳を傾ける魅力は、やはりその弾き手の心や、解釈、表現、意外性…さまざまなカラーが演奏に込められているから…と思います。それでは、今回もヘッドフォンを耳にあてて…聴いてみよう!

●トラック2…「スリル!ギアフライト、ロケットバレル」~演奏者:octろんさん~

 今日再生してみるのは、octろんさんが演奏する、ゲームソフト「ドンキーコングリターンズ、トロピカルフリーズ」より「スリル!ギアフライト」「ロケットバレル」です。ドンキーコングリターンズは2010年発売、トロピカルフリーズは2014年発売となっております。ドンキーコングシリーズを一貫して言えるのは、目を見張るグラフィックのほか、ジャングルを彷彿させる音楽の豊富さではないでしょうか。octろんさんが今回この曲に決定したのもわかる気がします。

 スリル!ギアフライトを再生してみましょう。まず思ったのは、めっちゃかっこいいジャズミュージック!ビッグバンド風な感じでしょうか。途中5拍子があると思いきや、またノリのいい4拍子へ自然と戻る。また、ベースのパターンが心地よく自然とノレる音楽だと思いました。エレクトーンのリズムにももちろん「SWING」というリズム名で搭載されており、演奏するにはもってこいの曲ではないでしょうか。

 演奏のメリハリもしっかりあり、ドラマ性を持った楽曲だと感じました。ホイッスルもなってる!ハープもなってる!ストリングスも鳴ってる!…とにかくカッコよく、センスが光る1曲ですね。エレクトーンでoctろんさんはいったいどう表現されるのかな⁉楽しみで仕方ありません。

 そしてもう1曲「ロケットバレル」を聴いてみましょう。わわわあ…!!これは、あの有名な「スーパードンキーコング2」の名曲「とげとげタルめいろ」のアレンジバージョンですね!!再生したとたん、ぞわぞわ!!ってきました。16ビートで刻まれるバッキング、なじみのあるフレーズ、そこへパンフルートが絶妙な息遣いでメロディを奏でます。どこか冷たさ、冷静さを感じる「フリーズ」らしさが出ているアレンジだなぁと思いました。

 複数のトラックが互いに尊重しあい、頭から淡々と紡ぎだされるジャングルをイメージさせる打楽器群。これがまたいいんだなぁ…と思いました。ドンキーコングファンであれば、ぜひとも聴いておきたい1曲ですね。僕も今回この曲は初めて知りましたが、エレホイ2015をきっかけにして素敵な曲に出会えてよかったです。エレクトーンでのアレンジは…はてさて、どんなイメージに仕上がっているのでしょう。原曲を聴くと、ますます興味関心がわいてきます。

 今回は、octろんさん発表の2曲を聴いてみました。原曲、そしてエレクトーンでのアレンジ。3弾鍵盤という制約のなか、アレンジャーがどう工夫して演奏するのか…というポイントも気になる点ですよね。それでは、次回のトラックを楽しみにしておこう!