第112号「時々"イイ！"からヤミツキに」

エレクトーンのアレンジはもちろん楽しいのですが、これがなかなか。自分のイメージ通りなサウンドづくりってつくづく難しいなぁと思います。言ってしまえば、満足いく音づくりとそうでないのは半分半分な感じです。多彩な音を組み合わせることは、選べる楽しさもありつつ、迷う原因でもある為、なかなか満足いきません。…が!!!自分らしい音づくりができた時の喜びは最高なんですよね。

●常に失敗！
　僕は、打ち込みやアレンジをする時はオリジナルソングや、大胆まるっきり違うアレンジを除き、原曲の音源を聞きながら打ち込みや音のイメージをしていきます。一番悩むのはボーカルの音というのは定番なのですが、リズムキットの選択を誤ったり、アカパニの選択がイマイチだったり、リズムの打ち込みがアマかったり…と常に失敗の連続。「こんなもんかな」で進めていくとたいてい失敗。出来上がっても心がついて行かず、それが音になってあからさまにヘンなんですよね。

　常に失敗して、「はーぁ、、またこんな音だ」と落ち込む。CDと同じような音を拾っているはずなんだけどなぁ､､､何が違うんじゃろう…何度聴き比べても同じじゃし…うーん、わからん!!時には投げ出すこともあるのですが、あれが一番悩む時じゃね。でもでも。そういう時ばかりじゃありません。逆に「おぉお!!これじゃ!!」と思っていたような響きを得ることもあります。それは、音色の選択はもちろん、エフェクト等の設定もいい線いってる時でしょうか。不思議と次のレジストもその次もいい感じになります。

●失敗が多いけれど、出来た時の喜び！
　そうなんです。結局は、この「出来た!!!!この音だ!!!」に出会うとやっぱり、打ち込み大好き♡になるんです。まさに、失敗と成功は紙一重ではないでしょうか。あんだけ失敗してたのに、今回はいいぞいいぞ!!鳥肌が立つ演奏。グルーヴ感が出たリズムができた!!!だからこそ、エレクトーンのアレンジってヤミツキになります。

　失敗が多いけれど、何度も経験していたら自分でも自負したくなっちゃうアレンジができた。それをエレクトーンアレンジとして自信を持つ。余裕があったらエレ動画で紹介してみてもいいんじゃない!?そんな感じですね。もちろん、世間とのズレもあるのはあるのですが…ヤミツキになるんです。やめられない、とまらない…亀のアレンジです。


　タイトルのまんま。100曲アレンジして100曲全て自分の満足いくアレンジ、100発100中はまず至難の業。経験上難しいです…が、その中の数曲「これだ！」と思えるものが誕生したらそれで合格を自分にあげましょう。それだけ、エレクトーンを扱うっていうのは簡単そうで意外と難しいものと思います。アレンジを頑張っている方に僕は惜しみない拍手を…！ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ!!