★KAME's ROOM with ELS-02C★

エレクトーンのことをいっぱい書いています!

第575号「"ノーダウト"作品製作舞台裏」

2020年第1作品目となったOfficial髭男dism「ノーダウト」のエレクトーン演奏動画。今回の作品作りにおいて一番の特徴は、PVにならったエレクトーンver.ノーダウトのミュージックビデオ風作品作りにチャレンジしてみよう!ということでした。今回は、その製作舞台裏を簡単にレポートしたいと思います。

●なんだこれは!?ヒゲダンの「ノーダウト」
 「Pretender」「宿命」「イエスタデイ」とこれまでに3曲のヒゲダンナンバーをエレクトーン演奏作品として製作しました。いずれの楽曲もメロディが好きで、楽曲が気に入ったからこそエレクトーン演奏にもチャレンジしました。ところが、今回選曲した「ノーダウト」はそれまでとは一風変わった曲調でした。ラテンのようなリズム、合いの手のような手拍子…PVを見ると、舞台は牢屋で着ぐるみのうさちゃんが警察役…??そこでトランプゲームをするヒゲダンメンバー???と、まさにカオスな状況。全てにおいて「なんだこれは!?」という感想を持つ作品でした。

 そんな「ノーダウト」でしたが、聴けば聴くほど引き込まれていきました。いつしか、PVの各シーンもユニークに感じました。ならば、このエレクトーンver.を作ると面白いんじゃないかな!?と思いついたことが今回の作品製作するきっかけでした。

●エレクトーンレジスト作成&演奏
 エレクトーン演奏にあたり、今回使用したのは過去の月エレ掲載スコアです。しかしながら、2コーラス目はカットの構成となっていた為、独自に2コーラス目の一部を書き足し、フルコーラス演奏可能な状態としました。特徴あるリズムは、プリセットリズム「ポップ チャチャ2」がイメージに近い印象を受け、これをベースに打ち込んでいきました。また、ボーカル音色には特徴ある「ファンクベース」そして「チャイム」の音を構成する一部のレイヤーを合成して音作りをしていきました。

 レジスト作成にかけた時間はまる2日です。時期は昨年末の大みそか前後でした。大掃除そっちのけでエレクトーンにカジリついていた程でしたので、部屋は…散らかっています( ˘ω˘ )。それだけ、集中していたんですね。1日目で上記のリズムを探し出し、打ち込みやレジスト前半部分作成。2日目に後半部分を作成し、演奏可能な状態へ持っていきました。

●PVにならって各シーン撮影
今回の作品作りで一番苦労した点は、演奏シーン以外の部分についてです。ヒゲダンの公式ミュージックビデオにならったシーンを参考に撮影していきます。その準備として、事前に100均や雑貨屋さんでアイテムを数点購入しました。なかでもお気に入りは街の雑貨屋で買った「でっかいトランプ(写真)」です。普段使うトランプより、こんなに大きいサイズです。

 実際のミュージックビデオでは、こんなに大きなトランプは使われていないのですが、視覚的に大きくて見やすく、そのデザイン性にもひかれ購入しました。また、演じるのは自分ひとりだけなので、オリジナル作品の"ババ抜き"のようなゲームシーンは断念…そのため、トランプで塔を作る、というアクションに変更しました。

 他に、オリジナル作品でも登場するボーダーデザインが特徴的な囚人役になりきる為に、ウニクロで過去に購入していたオレンジ色のボーダーシャツを着用しました。また、100均でお面を購入したのですが、わしのつぶらなお目目が見えちゃう///ので…それを隠す為に、冷蔵庫にあった「みかんのネット」を折りたたんでガムテープで裏面から貼り付け、目が見えづらくするという工作も行いました。カメラの前で、手をヒラヒラさせるアクションも…撮影する時、シュールだったということです。

 その他にもエレクトーンの一部パネルの撮影をしたり、トランプを天井からパラパラと落とすシーンの撮影や、エレクトーン演奏も衣装変更して3シーン撮影しました。そういった"素材シーン"がどんどん増えていきました。

●超大変!動画編集
一番大変だったのは、動画編集です。これまでの撮影シーンを組み合わせて作品を構成します。エレクトーン演奏シーンをメインに、他のシーンも組み込んでいきます。ひとつのシーンについて10秒程度撮影したものでも、実際では1~2秒程度しか使わないことが多かったです。また、組み合わせも複雑になって、特定箇所からエレクトーン音声と映像がズレてしまい、また最初から編集しなおさないといけなくなった…ということもありました。

 エレクトーン演奏のみであれば、1カットの映像をそのまま使い、足鍵盤シーンも添えるだけ…といったシンプルな構成で済むのですが、今回のように頻繁にいろんなシーンを切り替えるともなると、まさに切り貼り状態で、大変な作業でした。ちょっとのミスがズレの原因となることもあるので、小まめな保存も重要でした。

●完成!手作りエレver.「ノーダウト」ミュージックビデオ風作品
 そうして完成したのが、今回の作品でした。初めての試みであり、どんな作品に仕上がったのか!?と書き出しほやほやの作品を確認してみたのですが、一人でブフフと笑っておりました。でも、それと同時に、ちょっとした監督風味も感じ、面白かったです。シーンが頻繁に切り替わるので、演奏シーンだけの時とはまた違った印象を受けました。

 今回「ノーダウト」のエレクトーン演奏をメインに、オリジナル映像作品という観点からもチャレンジしましたが、やってよかった!!面白かった!!というのが一番の感想でした。2020年のスタートを切るにふさわしく、ユニークな試みが出来て良かったです。ただ、年末年始のようにかなりまとまった時間がないと、こんなに短期には作業は出来ず、普段は長期になるかと思いますので、そう頻繁には作れないかな…とも思います。今後も、チャンスを伺いつつ「これは、ぜひノーダウトのような作品作りがしたい!!」とスイッチがON!!になったら、作ってみたいと感じました。最後に、ご視聴頂いた皆さん、どうもありがとうございました。