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第560号「新規開拓のカギは選曲!?昭和曲楽譜」

先日、第558号のブロマガにて、YouTubeのアナリティクスを分析してみたという記事を書きました。それを受けて早速できることをやってみよう!!ということで、古本屋にて「70年代の日本歌謡曲(現代のJ-POP)」が収録された楽譜を入手しました。

●古くても新しい!?

 左側のグラフは、今日(2019年10月22日現在)の視聴世代のグラフです。前回記事を書いた時と変化は無く、やはり18~24歳の棒グラフの伸びに比べ、45歳以上の棒グラフは半分も伸びておりません。

 この分析結果を受け、このような世代の方々にも視聴頂けるような作品ってなんだろう??と考えた時に、思いついたのが「昭和分野の楽曲の選択」でした。今までの作品作りは現代音楽(平成・令和J-POP中心)でしたが、昭和を代表する楽曲(演歌、歌謡曲)についてはノーマークでした。そこで、こういった選曲を選択することで新たな視聴世代に興味を持って頂ける可能性を広げ、新規開拓が見込めるのではないかと思ったのであります。

 今回その試みとして「70年代の日本歌謡曲」が掲載されている楽譜集を購入しました。この時代のヒットソングを検索してみると「魅せられて/ジュディ・オング」、「微笑み返し/キャンディーズ」、「木綿のハンカチーフ/太田裕実」、「プレイバック Part2/山口百恵」等々、意外と聞いたことある曲が多い。現在でもCMで採用されている曲や、「魅せられて」はゲームソフト「おしゃべりパロデュウス」にも使われています。今回購入した楽譜集にもまさに上記のような馴染みのある楽曲もたくさん掲載されていました。もちろん、タイトルだけではわからない曲もありましたが、よくよく音符を拾い読みすると、「あぁ!!あの曲!!」とわかるものもありました。

 その楽曲を見ながら感じたことは「古くても新しい」感覚です。例えば、「心の旅/チューリップ」は、出だしから♪あぁ~だから今夜だけは~…とイントロ無しにスタートする曲です。「精霊流し/グレープ」は終始3連符の楽曲です。「魅せられて/ジュディ・オング」は、せわしい16分音符のイントロで始まり、サビでは伸びやかに、♪Wind is blowing from the Aegean~と歌う楽曲。更に全体的に言えるのが、「間奏」が登場する楽曲の高さでした。

 現代の日本の音楽シーンにおいては「イントロ、Aメロ、Bメロ、サビ、Aメロ②、Bメロ②、(Cメロや小サビ)、(大)サビ、エンディング」といった形が多く、8ビートや16ビートがリズムの基本となっています。また、間奏は無いか存在しても短めという印象を受けます。しかし!!70年代の楽曲は、必ずしもこれらは当てはまらないのです。

☆イントロ無しでいきなり歌!?レジスト1でボーカルの音じゃんか!?
☆間奏が多く思い切り演奏楽しめる!!何気に間奏好きなんよね!!
☆楽曲によりアレンジの可能性に興味津々。フォークソング系でもいいし、ファンク効かせても面白そう。アイドルソングは現代調なダンスポップにしてもいいんじゃない…!?等
☆「17歳/南沙織」…ぇ!?これサビ…?Aメロ??違う??…的な印象な曲。

 楽譜を眺めながら以上のようなことを感じました。現代においてはあまり見られない音楽的な特徴も多く含み、僕自身比較的耳にしたことのある楽曲です。それでいて、現在50代を中心に「青春ポップス」であった70年代ソングというのは、新規開拓を目指すには有力な楽曲分野ではないかなと思います。

●実は既に取り掛かっていた…!!
 そういった思いをぜひSTAGEAで表現してみよう!!ということで、今回購入した楽曲の中から1曲選択決定致しました。現在40代~50代の方はもちろん、僕ら世代でも知っている70年代の曲。また、YouTube検索すると、現在活躍するアイドルが歌唱したPVも存在することを知りました。

 初めて70年代を意識し、決定した楽曲は一体どんな曲なのでしょう。それを、現在のSTAGEAではどう演奏することになるのか!?試しに、エレクトーンで試奏したのですが、実に面白い。楽曲は70年代、演奏は02での表現。この昭和×令和の"音楽のタイムスリップ"
の作品作りを多いに楽しみたいです。果たして、新規開拓には成功するのかどうか!?動画作品完成後の動向にも注目していきたいと思います。