★KAME's ROOM with ELS-02C★

エレクトーンのことをいっぱい書いています!

第477号「みんな大好き"ポップリード6"」

みなさんは万能音色「ポップリード6」をご存じでしょうか。なにそれ?という方もいらっしゃれば、「あーあの音」と納得される方もいらっしゃるはず。ポップリード6という音色は、エレクトーンに搭載されているボイスの一つ。約1000音色の中の一つの音ながら、その汎用性の高さから、セレクトされる確率が高いです。

●迷ったらとりあえず選ぶ安定感。
 エレクトーン(特に02シリーズ)には約1000もの音色が搭載されています。弦楽器系、シンセ系、吹奏楽系、オルガン系…などジャンルもさまざま。基本的に自分が好きな音を選んで自由に演奏すればいいのですが、なぜか使用頻度が高い音があります。それが「ポップリード6」という音色なのです。なぜ多くの音色の中でもこの音が選ばれるのか…?それはきっと、クセが少なく、ボーカルに最適な音質だからだと思うのです。

 ポップリードはジャンル的にはシンセ系に該当します。音の特徴としては、かすれたハスキーな音とあわさってしっかりとした芯を持ったバランスの良い音がします。他のシンセ系の音といえば「シュワ~ン」「ポーン」「ジャーン」といった特徴(クセ)をもった音が多いのですが、このポップリードは「トー」といういわば、ものさしでまっすぐ線をひいたようなイメージの音。音程がしっかりしており、無難な音なんですよね。

 特にJ-pop(ポップス)で選ばれる率ナンバー1といってもいいほどこの音の登場率は「また~?!?」と思ってしまうほど。これほどの人気な音色は他にあるでしょうか⁉強いていえばサックスあたりでしょうか。しかしながら、こんなに人気な反面、使いやすすぎてどの曲でもこのポップリード6が出てくるとまさかの「飽き」を感じてしまうという・・・(あくまでわし視点)。人気な音なのに、あえて使わない別の音を探すという奇天烈な思考が誕生します。

 たぶんこれは、流行にのっかればいいものを「みんなと同じだから違うのを!!」というあまのじゃく的なものにも似てるかもしれない…とわしは思う。それを使ってしまったら負け・・・という葛藤と闘っているのです…。

●効果的に活用しメリハリを
 そうかといって、全く使わない…というわけじゃないんですよ。ポップリード6だって使うんです。が!!頭から尻まで全部ポップリード6で染めるわけじゃないんです。メリハリが大事なんですよね。例えばダンスコードをリードでとって、ポップリード6をうっすらコーラス的な使い方にしたり、他の音を押し上げるサポート的な使い方も使える音じゃ思います(わしはそう使う時もある)。

 メリハリが大事なんですよね。サックスとの掛け合いにしてもいいと思うし、ここぞというサビにもってきたり・・・リードという概念を取っ払って伴奏で和音で弾いてみても面白いと思う。あとはボイスエディットを仕掛けて他の音色と混ぜて無限大な使い方が出来たり!場面ごとに効果的に使うことにより、ポップリード6の場面がより広がるとわしは思う。だから、ポップリード6はみんなに好かれるボイスなんじゃと思うんよね。これからも、レジストを作りながら多彩な音色を楽しみつつ、使用頻度が高いポップリード6もうまく演奏に取り入れていきたいと思うのでした。