★KAME's ROOM with ELS-02C★

エレクトーンのことをいっぱい書いています!

第474号「エレスコアのコレクション化」

いま始まったことじゃないんですがね、時々エレスコアを弾くのが本来の目的のはずが、集めるのがメインになってる・・・と思う時があるんです。折り目がユルいスコア、スコアによっては1曲弾いたかどうかもわからんものも。そういうのはたいていサインが‥。

●観て楽観!買って満足!
 「今回は絶対全曲制覇!」「この憧れの曲、完璧に弾く!」と購入直前に確かに一度は確信してレジに行ったはず。なのに、自宅に持ち帰ってデータを一通り聞き流す。パァァァ☆と繊細なデータの魔法に一度はかかるものの、3日後は果たしてどうかと問われると自信を持って「練習してる」と言えるかどうか。

 そんな楽譜が僕の部屋には気が付けばわんさかあります。全部が全部とは言えませんが、少なくとも「Personal」とタイトルについているものについてはその確率がかなり高い。どの楽譜も「弾きたい」と思って購入したはずなのに、タンスの肥やしになっているのは本当に情けないものです。こうなってしまっているのは、自分自身の演奏技術の未熟さ、購入する時のワクワクさもあるのですが、結局は買って満足しているんです。弾けた気になっているというか・・・現実を知るんですよね。あ・・・やっぱり…(察し

●ご覧ください、このまっさらな楽譜棚!
 今始まったことではなく、この現象はEL-57を購入した当時から始まっていたと思います。新しいエレクトーンで演奏するデータはどんな内容なのかな?という楽しさもあり、エレスコア購入当初は新品の電池に入れ替えたようなスピードでどんどんとりあえず「弾けようが弾けまいが流せ流せ」的な。音の変化を楽しんでいるんです。

 それがいつしか「飽き」となり、気が付けば楽譜棚へ1年‥2年‥10年とか。こんな中途ハンパな弾き方をしないので、気持ちは既に次の新刊へ。ほいでまた、同じことを繰り返す。楽譜棚を見返すとそんなまっさらに等しい楽譜たちが整然と並ぶ。まるでそれは「コレクション」とも呼べるほどの量に。理想では、スッと楽譜を取り出してサッと演奏が始まる・・・んじゃが。現実は、「Personal」を引っ張り出すものの、楽譜の指示通りに動くはずもなくむなしくシーケンスリズムが流れ置いてけぼり。あれも、それもこれも。気が付けば、「あ、弾けないや」という妥協から自然と楽譜に手を取らず、そのまま現在に至る。

 楽器屋では気持ちを新たにしたはずが、購入の経過とともに活力も落ちる・・・そんなことを何年も費やした僕は、「もったいないな」と思うようになり・・・とりあえず、購入する前によく考えるようになりました(但しあんどぅ譜を除く。

 そして、ライブの直後に開催される即売会では、観衆の気持ちの高揚もあり購入率が高いと思うのです。サインも頂戴できるし、「今しかない!!」感もわかるのです。でも、もう一度落ち着いて。「本当に必要??」と自問自答し、決定を下します(但しあんどぅ譜を除く。
 結局、先日鑑賞した姫路でのライブでは楽譜もCDも購入しませんでした。もちろん、演奏は素晴らしく、思わず演奏したいと思った楽曲もあったのですが、過去の経験よりお見送りしました。こういう選択もするようになったところを見ると、楽譜のコレクション化になっていたと思います。

●自分で今やりたいことを明確に
 結局、今は市販データ付スコアの購入は落ち着いております。単純に弾きたい曲が見当たらないというのもありますが、どちらかというとレジスト作成に興味があるので、演奏技術は簡単ながらピアノ譜のコードを頼りに演奏を楽しむというスタイルになりました。単曲での購入も可能で300円という安価なのも嬉しいです。たとえ、飽きても300円で済むのであれば安上り。大事なのは自分が今一番何をしたいかだと思います。

 コレクション化を回避し、本来の「演奏をする」ためのエレスコアであってほしいのが理想ですよね。購入直前のあのキラキラした一途な心を最後まで持ち続けられたらいいな・・・と思うのでした。もちろん、時には衝動に負けて憧れの1冊を手に入れるのもいいですよね!僕もそういうのも大事だと思うのです(但しあんどぅ譜も含む。