★KAME's ROOM with ELS-02C★

エレクトーンのことをいっぱい書いています!

第468号「ちょっとEL-57いじってみた」

かつて店頭のド真ん中に展示されていた歴代エレクトーン。我が家にはEL-57という機種がありますが、このエレクトーンも20数年前には確かに店頭に展示されていました。しかしながら、今改めてスペックを見るとかなり機能が抑えらえた機種の一つ・・・

●レジスト8個の究極性
 STAGEA02シリーズでは、もはやメモリ制限は無制限!?と思うほど、贅沢にレジストボタンを使用することができ、リズムも凝ったパターンを何個も作成、保存することができますね。そんな環境にもう数年も依存すれば、それが当たり前に感じます。レジスト16個??いやいや、もっとバンク使いまくリクスティーでしょ!みたいな。実際、打ち込み時には、「制限」という考えは全くなく、当たり前のようにレジストをどんどん組み立てていく。

 そんな便利で自分の思うままを叶えてくれるエレクトーン02Cではありますが、時にかつてのわしの主役であった「EL-57」をちょこっと弾いてみようかなと思う時が訪れるのであります。レジストレーションボタンは8個。プリセット音色約50音色。USERボイスは4個だったり・・・USERリズムは32パターン少々。今のエレクトーンと比較してもその機能の少なさは今でも驚きます。特に、演奏にドラマを持たせるような「レジストレーション」が8個のみというのはまさに究極の「起承転結」でありましょう。

例・・・STAGEA02Cでの森のくまさん
 ある日、薄明るい森の中でクマさんに出会ったよ。カラフルな花が咲く森の道中に、ちょっとコミカルなくまさんに会ったんだよ~(*'ω'*)
 そんなクマさんが言うには、「あんたはよぅ逃げんさぃ!!」すたこらさっさと逃げなさい、と注意受けたんよね!

例・・・EL-57での森のくまさん
 我、熊ニ出会ッタシ。至急逃げたし。

 みたいな!!!02Cが修飾語が多いに大して、57では誰がどうなったという最低限の語句で表現するいわば電報のような情報量に感じるんよね。その制限の中でいかに、お嬢さんと熊を想像豊かに表現するかを考えるのが醍醐味だったりします。

 これの鍵を握っているのがレジストレーションボタンですね。音色設定を一つのボタンに記録することができ、演奏中に次々に切り替えることができます。当然、このボタンが多いほど音色の切り替わる数は増えていき、メリハリのある演奏が実現できます。
 ところが、57では8個のボタンしかないワケで・・・曲の大まかな区切りでレジストチェンジすることが多くなります。よって、場面展開が少なくなるんですよね・・・。

●制限の中での表現
 そんな制限がある中ですが、鍵盤は3段鍵盤あり、レジストも8個ながらチェンジは可能なのです。しかもUSERリズムも32パターン作成可能。やろうと思えば、いくらでもアイディアを出せばいいんよね。そもそも「こんな機能の少なさだから・・・」と言い出したのはどこのだれべぇですかね。ピアノだって1音色ながらフルコーラス演奏できるもんね。57でもやってみりゃいいんよ。

 逆に制限があるからこそ、レジストを考えるのも楽しさの一つ・・・(そう思うようにしとる)。楽曲の中で共通するレジストを作成したり、活用頻度の低いリズムは使わないようにしたり‥と工夫することでそれなりなレジストが出来上がっていきます。それでいいんよ☆

●意外としっかり!?
 いまだに感心するのが、EL搭載のアカンパニメントの汎用性の高さです。ずっと前にも書いたことあるかもしれんけど、ELのアカンパニメントはほんまに尊敬。大抵の楽曲に違和感なく溶け込むパターンは素晴らしいです。邪魔せず、逆に目立たず。常に一歩ひいたポジションで演奏を盛り上げてくれるのはありがたいよね。

 また、打楽器隊も基本的音色が多いものの、趣味で演奏する分には十分ではないでしょうか。そりゃダンスキットとかクセのあるような音色は贅沢じゃけど、ベーシックなドラムセットは内蔵されているから、うんたん!!うんたん!!よりかはマシな演奏になるはず。

 57は1998年購入当時60万以上する高価なエレクトーンでした。いまだにパネルを見るとその少なさ、液晶画面の小ささに驚きますが、結構いい音するんですよね。かつての機種でありながら、STAGEAの今だからこそ乃木坂46を57で演奏してみよう!!と「誰もせんようなこと」をちょっと楽しみながら打ち込んだ先日‥日曜でした。