★KAME's ROOM with ELS-02C★

エレクトーンのことをいっぱい書いています!

第369号「東京エレクトーン物語2016」

2016年11月6日に東京・ビッグサイトで開催されたあらゆる楽器の展示展「2016楽器フェア」に参加してきました。2年前にも1度参加したのですが、特に今回は新型エレクトーンELC-02の初お披露目他、エレクトーンの作り手とアーティストの対談イベントを楽しみにしてきました。簡単ながらレポートをお送りします。

●ELC-02初めて体験&試弾で楽しむ!
 先日発表されたエレクトーン新モデルである「ELC-02」を求めて、ヤマハブースへと一直線。そこには真新しいカジュアルモデルが数台展示されていました。デモンストレーターの方に「弾いてみんさぃ」と一言頂き、早々に演奏させて頂きました。

 カラーリングはブラック、液晶画面はセンターに構えております。いざ演奏。はるばる持ち込みフラッシュメモリをセッティングして、「パズドラBGM」を演奏させて頂きました。弾き心地は気持ちよく、安定性も感じることができました。

 音の再現性も調子が良くて、02の機能がギュッとこんなにもコンパクトにまとめられていて感心したほどです。体験の最後には"おみやげ"としてSTAGEAシート(敷物)と携帯クリーナーを頂戴しましたよ。ありがとうございました。

●エレクトーンの開発者とアーティストの夢の対談!
 また、ユニークな企画としてエレクトーンの開発者であるバードくんこと鳥村浩之さん、作曲者、アーティストとしてご活躍の安藤ヨシヒロさん、そしてエレクトーンデモンストレーターとしてご活躍のMC:松井宏行さんの3名でエレクトーンに関する対談コーナーが開催されました。

 テーマは現行機種STAGEAの名称の由来、こだわり、安藤さんが想う"エレクトーンのこれからについて"等バラエティー豊かな内容となっていました。

 鳥村さんはエレクトーンEL-900以降のエレクトーン開発に携わっておられるようで、現行機種STAGEAについてもアツい想いを持っておられました。「ユーザーの声に耳を傾け、どんなエレクトーンを目指せばいいのかを念頭に置き、設計・生産・販売を計画している」とのこと。その想いが伝わる特徴の一つとして、「S-ボイス」「レジスト切り替えの早さ」を例に挙げらえました。

 「S-ボイス」については、例えば「S-ピアノ」の音色は、前シリーズである01シリーズ全部の音色に匹敵するメモリの容量をこの1つの音色につぎ込んでいるとのことです。そのことにより、打鍵しはじめから離鍵するまでの時間の過程による音の変化を瞬時にシュミレートし、最適な音の流れを発音させているとのこと。

 また、「レジスト切り替えの早さ」については安藤さんも大絶賛!エレクトーンのレジスト切り替えの素早さは他の楽器とは比較にならないほどの切り替えの早さであり、40ミリセカンド秒で切り替わっている、と鳥村さん。・・・このへんでよぅわからんかったんじゃが、まぁ滑らかに瞬時にレジストがえぇがになっとるいうことらしいです。

 エレクトーン独特の機能として「タッチ機能」を挙げられました。「アフタータッチ」「イニシャルタッチ」「ホリゾンタルタッチ」は類似する他の鍵盤楽器と比較し長けているとのことです。安藤さんは「タッチにより、楽器の質感が出たり音色も変化する、鍵盤のみで表現できる。シンセではホイールでしなければならない」と大絶賛!

 「ホリゾンタルタッチ」はエレクトーンのみに搭載されており、ELC-02には未搭載。その点について鳥村さんは「エレクトーンのあのどっしりとした筐体であるからこそ搭載可能。軽量なELC-02に搭載するには非常に技術が難しく、もし搭載したら周囲でそばで歩かれるだけで効果が効いてしまう」とその搭載の難しさを話されていました。

 対談の最後には、今後の「エレクトーンのこうなってほしい」という要望を安藤さんが話されました。事前に発表内容を整理されたレポート用紙を用意されていたという万端姿勢にわしゃ感心したんじゃわ。

・「タッチを最大限活用した演奏の実現を目指してほしい」
 あらゆる音色をタッチによる反応で表現。これが演奏者の意図しない音が発音するとそれが"ストレス"になる為。
・「あらゆる音を網羅してほしい」
 02に搭載されているレジストレーションメモリは重宝しているので、今後もこういった機能の充実を。
・「楽器に対してあこがれる様な楽器を」
 エレクトーンの特徴の一つは足がアクティブに演奏が可能なこと。今後もSTAGEAのような演奏者がかっこよく見える憧れる存在であり続けてほしい。

 以上の3点を主に話されていました。どのポイントも納得できる点で、確かにそうじゃわと共感しました。

 30分間のトークでしたが、どの話題もわかりやすく、開発者の視点とアーティストとしての視点からエレクトーンを見つめて感じたことを興味深く聴くことができました。エレクトーンの開発の難しさの反面、その難しい技術をうまく搭載されているからこその今日のエレクトーンがあること。普段楽しめているエレクトーンがそばにあるって実はこういった努力の結晶なんですね!エレクトーンってすごいなぁと思いました。

●ラストはエレクトーンを囲んでミニライブ⁉
 気が付くと会場を後にする時間が刻一刻と迫ってきましたが、エレクトーンを囲んでみんながそばに集まり演奏を楽しみました。普段会うことができないみなさんが東京の楽器フェアに大集結。それはまるで"楽器フェアエレ部"のような雰囲気でした。

 今回の僕にとっての名言は「エレクトーン弾くときは視線を上に☆彡」という一言であります。ふと目をあげるとそこには多くの人人人!!こっち見て音を聞いておられました。僕の隣で「ネッ☆」とアイコンタクトを送って下さったあのスマイルは僕は一生忘れません。

 最後に握手をみなさんと交わし、エレ生!!の生を感じたみたいじゃったわ。エレクトーンという楽器を通じ、こんなにたくさんの笑顔を拝見できたこの思い出。楽器フェアならではじゃないかなぁ。あの盛り上がりの余韻は最高でした。

 僕にとっての2016楽器フェアはこの時を最後に終わりました。ホントはラストまでおりたかったのですが、やむなくでした。今度はまた2年後にあるのかな・・・??あってほしいなぁと切実な願い。行くかどうかはまぁ・・・まだわからんのんよね!おほほ!!