★KAME's ROOM with ELS-02C★

エレクトーンのことをいっぱい書いています!

「弾く」か「作りこみ」か

♪どちらに時間をかけますか?

 エレクトーンを弾くには「準備」が必要である。・・・いろんなところでいわれているこの言葉。確かにそうなんですよね。STAGEAで即興演奏に強くなったとはいえ、どんどん切り替わるレジストレーションに迫力あるリズムのバリエーションがノッていく完成された曲には圧倒されます。だけど、ここまでするには多大な時間がかかるのはみなさんご存知のとおり。エレクトーンは楽器であるため、演奏されることも要求されます。作りこみに時間をかけたいか、弾くレベルを上げたいためそちらに時間をかけるか・・・はたまたどちらも時間をかけるか。・・・うーん。

演奏グレードを上げたい、プロ並みになりたい、あんどぅー教高レベル信者になりたい・・・という思いをお持ちの方であれば迷わず「弾く」に時間をかけることでしょう。華麗な指、足さばき。巧みな演奏技術。youtubeにUPされている動画も数多くみかけますが、市販曲集が大半を占めていると感じるのは僕だけでしょうか。

5級レベル。高い技術によって演奏される動画は本当に見る者を、魅了し爽快感があります。憧れも強くなるね。でも、どの動画も同じ音色、同じ打楽器。当たり前ですが・・・エレクトーンの長所でもあり欠点でもあるかもしれないです。

僕もそうありたい・・・と願いはあるものの、どちらかといえば音作り、リズム作りに専念して自分ならではのサウンドを追及する方に魅力を感じます。・・・なので演奏技術に関してはコード弾きせ精一杯なんです。

音作りのご経験がある方も多いと思いますが、エレクトーンの音作りはまさに無限大ですが、それに伴う時間が必要になってきます。

ピアノではひとつの音色に固定されているので、演奏つまり「弾く」に専念されると思いますが、エレクトーンはその曲にあったサウンドを創造するところが一番の魅力です。・・・だけど、そのために音を追求していきます。ドラムのような聞こえ方のニュアンスを左右するバランス力も必要だな、と思います。


作りこみにかける時間は人それぞれだと思います。1~16までのレジストボタンフル活用する人もいれば、最小限のボタンでいいという人もいると思います。またリズムも基本的なパターンからウラ打ちまで聞き取りをしたいという人もいると思います。書けばシンプルなのですが、いざ実際にすると「作業」になっていきます。

《音作り》
①レジスト番号決定→リバーブ調節、リズムテンポ設定→上下鍵盤、足鍵盤音設定
②リズムパターン作成→打ち込み、アセンブリ、ACCボイスセレクト、ドラムセクション調節、
リズムパート保存→リズムコピー、打ち込み繰り返し曲全体のリズム打ち込み。
③シーケンス。レジストシーケンス組み、リズムシーケンス組み。
④実際にレジスト切り替えながら弾いてレジスト切り替え時の音のバランス調整。

などなど・・・!手順を追って作成していきます。やることたくさん。1曲作るにあたり、だいたい週末土日フル使ってやっと出来上がるぐらい。

ここで初めて「弾く」という楽器らしいアクションを起こすことができます。楽譜のレベルによると思いますが、ここまで作業を繰り返すと高いレベルの曲を「弾ける」喜びというよりも思い通りの音で切り替わる自分だけの1曲ができたというなんともいえない達成感があるんですね。

もちろん理想は5級レベルの曲の打ち込みをして、音作りをしてさらに高い技術で弾くというのが理想でもあります。それが一番ですが二兎追うものは・・・ということで、僕はこれでいっぱいいっぱい。

いっぱいいっぱいの中ですが、そこには喜びもあります。

・市販曲集にはないオリジナルなサウンド
・自分だったらこんな音を・・・を実際に設定できる。
・J-POPなど一般的にエレスコアではカットされる部分も弾くことができる。
・エレスコアに頼らないピアノ譜でもアレンジ可能になる。
・市販エレスコアにはなっていない楽曲、マニアな曲、自分が好きな曲を作りこめる。
・リズム打ち込み、♪の意味がよりわかるようになる。
耳コピに強くなる。ドラムの音が聞こえるようになる。
・STAGEAであればどのリズムキットが適しているかわかるようになる。メインドラムとアドドラムの併用も!!
・みんなからこれ弾いて!リクエストがいただけるようになったらこっちのもの!

これは本当にうれしいことです。演奏技術が少々劣っていてもエレには演奏補助機能という強い味方があります。100パーセント使いっきりであっても、全体的なイメージをつかむことができ、部分使用では演奏に余裕が生まれる強い味方。効果的に使いたいところです。

「弾く」にこだわるか、「作りこみ」にこだわるか、意見のわかれるところだと思いますが一番は自分がもっとも音楽を楽しめるバランスを持つことですよね。弾けそうな楽譜を見て、音作りにチャレンジしてみる・・・嫌にならない程度に練習を。そういった心がけが細く長くエレを続けていけるモノだと思います。みなさんはいかがでしょうか!?