★KAME's ROOM with ELS-02C★

エレクトーンのことをいっぱい書いています!

第584号「"2098"ぱんこっこさんエレ動画視聴感想」

ぱんこっこさんの新作エレクトーン動画作品「2098」(オリジナル曲)が投稿されました。この「2098」というタイトルは、ぱんこっこさんの高校生時代から見て100年後の地球をイメージしたというものだそうです。今回は、あまりにも衝撃を受けた曲だったので感想を書きました。

●カジュアルから広がるぱんこっこさんワールド
 ぱんこっこさんはこれまでにもエレクトーン聴内会シリーズにも参加頂いたこともあり、その演奏技術の高さ、表現力の豊かさに度肝を抜かれた方も多かったのではないでしょうか。エレチョ2018、2019どちらの企画においても、エレクトーン2台同時に両手両足での演奏(カニ奏法)、それに頭を使った打楽器演奏にもチャレンジをするという"技"を披露頂きました。

 このように表現したい、という思いをとことん具現化されるぱんこっこさん。そしてこの度の「2098」においてはエレクトーン(カジュアルモデル)ソロでありながら、そこから放たれる計算された音の世界は目覚ましいものでした。これこそぱんこっこさんワールドではないでしょうか。

 なんだなんだ・・・!?と断続的になる不思議な音でスタートします。宇宙、未来、これからの地球・・・そういったことを感じます。そして次の瞬間から一気ににぎやかになる。浮遊する音にのせてエレピ、シンセリードにつないでいく・・・エレチョにおいては、ロックな雰囲気の曲が印象的でしたが、このような異次元を感じるような音楽世界を表現できるなんて。

 「さぁ100年後の地球を案内するわよ☆」と一言も声を発していないにも関わらず、そう僕に呼びかけてくれているような(勝手なんじゃが)メッセージ性も高いものを感じます。あ・・・気づいたら、ブラスとディストーションギターで未来を案内してる・・・コロナで令和は大変な世の中だけど、いつかきっと出口が見えて明るい未来が来るから‥そんなイメージでしょうか。

●魅せる演奏
 演奏するだけでなく、体いっぱい使って鍵盤に思いを込めていく。だからこそ、見る者をひきつけるものがあるんだと思います。これは、今回の演奏に限ったことじゃなく、エレチョの作品においても同様のことを思いました。「好き」と言えるのは誰でもいえると思うのですが、ちゃんと音楽理論に基づいた知識も習得、それに見合った資格も所有。説得力がある「好き」それが見事に演奏に現れている。恥ずかしくも、僕は中学生の頃に少しだけエレクトーンを習っただけで・・・あぁ…音楽専門の学校やグレード取得を早期に・・・なんて、つい思っちゃいました。

 以前、ぱんこっこさんの演奏をご覧になった方が動画について「もっとこうした方がいいと思う・・・」という趣旨のコメントが付された時があったそうです。ぱんこっこさんのチャンネルなんだから、最高の演奏を披露するのは相応しいと思うんだけど…と思いました。でなきゃ、こんなに素晴らしい演奏聴けないですもんね。もっともっと、こういった新しい表現、世界感を感じる演奏を聴いてみたいなと思います。応援しています!!

●勝手に感じるC枠
 個人的ではありますが…C枠(人外枠)として披露されてもいいんじゃなかろうかと。人外枠ですね。ここまで演奏できるのってなかなかできることじゃないです(少なくとも僕は…)。両足ベース・・・ぇ!?片方ブラス!?片方ベース弾いてる!?どうなっとるんじゃ・・・!?ってまぁ見ても何がどうなっとるんかわからんほどでした。人外枠認定であります!!

 そのぐらい伝わるものがあった演奏に改めて拍手喝采、脱帽です。今回の楽曲は高校生時代の曲ということだそうですが、お母さんになられた今の心境もぜひ曲として聴いてみたいものですね。どんな雰囲気の曲なのかな…⁉今後の活躍に期待がかかりますね。