★KAME's ROOM with ELS-02C★

エレクトーンのことをいっぱい書いています!

第562号「令和にEL-57を弾く」

STAGEAの不調によりEL-57に再注目しております。…というのも、STAGEA修理の為に部屋の模様替えを行いました。今度は、EL-57とSTAGEAを隣同士に置く配置にしたことから、57も常時演奏することが出来るようになりました。今までは正直…楽譜置き場状態でした。STAGEAが正常動作するまで、ピンチヒッターであります。

●真っ黒なボディが放つELらしさ
 STAGEAのシルバーボディに見慣れていますが、EL-57のボディは黒いです。重厚感があります。ELシリーズはブラックボディが主流でしたね。シルバーボディも好きですが、こういった"黒いエレクトーン"も大好きです。

 EL-57という機種はEL90番台シリーズの中でも中間的(普及型)モデルの一つでした。EL-37、EL-50に続きEL-57が登場しました。ただ、この機種はマイナーチェンジモデルである為か、ほとんどエレクトーン動画としても見かけない機種です。EL-900と比較すると、出荷台数も少なさそうです。僕にとっての初EL機種は、この57でしたので、今も電源を投入すると現役で使っていた頃を思い出します。

 そんな57でしたが、STAGEA購入により演奏頻度も落ちました。ほとんどフタを開けないまま時代が過ぎ…気が付けば令和となりました。今回のSTAGEAの不調により再度脚光を浴びることとなったのです。久しぶりに赤い電源ボタンを投入しました。まるで初代ゲームボーイのような雰囲気の緑色の液晶画面が時代を感じます。FDドライブを搭載、ガチャッとFDを入れるとガリガリ…と動作音がするのもELらしい。FDはいまだに現役アイテムであるのもELユーザーならではですよね。

 しばらく電源投入していなかったものの、電気系統は正常を保っていました。良かったです。久しぶりに、ELシリーズ対応の楽譜「Hit Song New-S」シリーズの中から1冊を選び、FD挿入、PLAYボタン…演奏しました。普段、STAGEAのサウンドに耳が慣れきってしまっているせいか…音の薄さが余計際立ちます。性能的に見ても、STAGEAの音群の半分の音群しかないので、納得です。しかし、当時はこのサウンドが最高でした。何度も同じ曲を演奏して楽しんでいました。

●令和に57を弾く!!配信する!!
 配信に必要な端子類は57も備えていますので、エレ生!は可能です。STAGEAの不調から急遽ピンチヒッターとして登場したEL-57の配信は、STAGEA慣れしている僕にとって懐かしさを感じつつ、STAGEA時代にこのような形で再登場した楽器でしたので、興味関心もありました。配信状況も良好で、しっかり音も鳴ってくれました。

 配信中、一通り演奏を終えると、コメントも多く頂きました。ELという点に反応頂いた方は多くおり、改めてELの人気度の高さ、サウンドの良さというものを認識しました。900の性能は持ち合わせてはいないものの、同じELシリーズの仲間であることから、共通なサウンドも有していることから、演奏していてもとても楽しい時間を過ごすことができました。今の時代ならでは…!!と感じたのが、所持EL楽譜の収録曲をネット検索をして、「これを弾いてみてください♪」と直接リクエストを頂いたことです。57のサウンドを今では配信を通じてスマホでも聴くことができる便利さ…いい時代ですよね。デモ演奏さながらな気持ちで紹介させて頂きました。

 また、今日一番驚いたこともありました。それまでEL-57で出来ることは知り尽くしていた…と思っていましたが、まだまだ可能性があることに気づかせて頂きました。57配信をしていなかったらおそらく知ることもなかった事に驚きました。ネット配信そして、コメントを通じて、ELの新たな発見。それまで、STAGEAメインで演奏動画を作っていたのですが、今後はEL-57も仲間入りするような演奏動画も作っていきたい…と思います。…その前に足鍵盤故障も修理せんといけんのんじゃが…。

●STAGEAとEL共に…
 今も目の前に2台のELとSTAGEAが並んでいるのを見ると、ELサウンドの人気、そしてSTAGEAの新しい音楽シーンの探求をしていきたい思いが膨らみます。どちらの機種もいい味があり、それぞれの魅力がつまっているエレクトーンだなぁと感じます。動画を作るにしても、57ソロで2019年にヒットした曲を演奏するのも面白い。また、STAGEAでは以前ご紹介した昭和曲等も選曲したり…と、2台の可能性は令和時代でもまだまだありそうです。

 ひょんなことで57の電源を再度投入することになりましたが、せっかく気軽に演奏ができるスタイルになりましたので、どんどん楽しんでいこうと思います。今度は何を弾こうかな。