★KAME's ROOM with ELS-02C★

エレクトーンのことをいっぱい書いています!

第365号「エレ視点で"君の名は。"」

視聴してみようと思ったきっかけは単純な「世間の盛り上がり」が気になったから、どんなものなのか見てみよう!ということでした。特に新海監督を知っていたわけでもなく、もちろんアニメ映画を頻繁に鑑賞する趣味もありません。劇場に足を運ぶなんて数年に1回あるかないか・・・。そんな僕ですが、この3連休に2回も劇場鑑賞したという。その魅力は果たして・・・⁉

●もしエレ演奏するんだったら・・・
 ストーリーは素晴らしく、惹かれるものがありました。繊細な映像美、事細かく設定された各キャラクターの性格や情景。そして音楽による演出。今回この映画の音楽を担当されたのは、ロックバンドグループ「RADWIMPS」でしたね。どことなく、「天体観測」で人気爆発したバンプオブチキンと音楽性が似ていると感じます。そんな彼らの音楽も相まって、見る人の感情の琴線をフルッとさせてくれました。「君の名は。」をエレクトーンで演奏したら・・・とマニアックな視点で見てしまうんですよね。もちろん、ストーリー展開は目で追いながらも耳は音楽に傾いていたり。こういう耳が独立して働いているあたり、興味を持っているんじゃ思います。

 主題歌である「前前前世(movie ver.)」は、物語冒頭で流れます。主人公二人の心が入れ替わり、期待と楽しみを感じさせます。この曲のイントロはエレキギターで始まります。特徴的な早いパッセージですね。02で演奏するならS-ボイスをチョイスするだろう、とかリズムはロックキット、リアルドラムスでしょうか。ヌケのいい音を選びたいところ。ボーカルはのびやかなシンセリード系かな?途中の「ウォウ~」は、ゴスペル「whow」とか??これは似合わない??とか。でも、きっとエレで弾いても盛り上がると思います。

 楽譜は既に販売されているようですが、月刊エレクトーン2016年11月号にも掲載予定!あと1週間ちょっともすれば気軽に演奏ができますよ。楽しみですね。映画の登場地を巡る「聖地巡礼」なるものが流行っていますが、楽器演奏可能組は独自に演奏して物語の中に入り込む!!という体験ができます。エレではヘッドフォンして入り込みましょう!

●なんでもないや(movie ver.)
 物語の一番最後のクライマックスを迎え、エンディングの時に流れるのがこの「なんでもないや(movie ver.)」です。どこかさみしさ、切なさ、淡さを感じさせる1曲です。「前前前世(movie ver.)」とは対照的な曲調。エレで演奏するにも、同じボーカルであれ、ボイスは変更した方が望ましいかも??しれません。電気的なキャラクターが強いシンセリードより、丸みを帯びたアコースティック楽器「ハーモニカ」「リコーダー」など素朴さを感じさせる楽器をチョイスしたらまた雰囲気が出そうな予感。

 それぞれの曲調やシーンによってさまざまな音を使い分けて表現できるエレクトーンの面白さ。今回の「君の名は。」でもいろんな楽曲が登場しますが、ホンキを出せばエレクトーンでも再現は可能だと思います。「もし自分が演奏するなら・・・」というユニークな視点でいつしか「君に名は。」を鑑賞してみたり。また、実際の作業の時には映画のシーンを思いだしたり。音楽という観点から自分なりの映画の解釈ができるエレクトーンは改めて面白い楽器だと感じました。

 …なんでもないや、つくってみようかな⁉